- 2016.11.29 Tuesday
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Владивосток ウラジオストクにて
みなさんこんにちは!
私は2014年12月に延辺大学漢語学院を卒業し、現在中国の青島市、日中友好青島柔道館にて子供たちに柔道を教えています。私は2013年9月に初めて中国の地を踏みました。
よく周りからはこのように言われます。「なんで中国?」それは正直な所、私でも明確な理由は分かりません。私も日本在住時は、韓国語を勉強していたので、大韓民国へ行こうとしていました。でも、私は様々な出会いを通じて最終的には中国に決めたのです。
ここで私が出会った面白い繋がりをお話ししたいと思います。私は本来、柔道選手でした。幼い時から、ずっと今でも続けております。おっと、その前に話さなくてはいけないことがありますね。私の故郷は2011年3月11日、東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。皆さんもご存知かとは思いますが、4年の歳月が過ぎた今でも震災の苦しみから抜け出せない人々が沢山います。当時は世界中の方々が私の故郷の為に立ち上がってくれました。
私が中国に行くと決め、全ての手続きを済ませ、あとは出発の日時だけを待っていたころ、私の故郷で子供たちの柔道大会がありました。来賓で私の母校の恩師もおこしになるというお話を聞いたので、あいさつに伺ったのですが、この大会には母校の恩師を通じて海外からの招待チームが参加していました。そう、これが、中国、日中友好青島柔道館の子供達です。
青島の柔道の先生に「私、9月から中国の延辺大学に留学するんですよ。」という話をしたら、「じゃあ、延辺に行く前に一度青島に招待するので来てください。」となり、延辺大学に在学中も夏休み、冬休みはずっと、青島柔道館でお手伝いをしながら、休暇を過ごしていました。偶然故郷で出会った方々、今では大切な仲間です。
そして、初めての中国、手続きが分からなかったので、様々な人が手伝ってくれました。この時手伝ってくださった方、元、青島に住んでいた日本人の方です。今でもたまに文章のやり取りをしています。この時偶然に偶然が重なって出会った方たち、面白いとは思いませんか?
さて、次は延辺朝鮮族自治州についてですが、卒業した今、真摯に思っています。今まで何にも誇れるものとかありませんでしたが、延辺大学を卒業したこと、延辺朝鮮族自治州に住んでいた事、これは私の誇りです。ここに来たお蔭で嘘でもない、日本にいた時、あんなに成績が良くなかった私が、今では日本語、中国語、朝鮮、韓国語が話せるトライアンガリンです。しかも、現在ロシア語も勉強中なので4か国語も夢ではありません。
これを読んでいる沢山の人達、勉強はつまらないでしょう。退屈でしょう。分からないことがあったらイライラもするでしょう。よく分かります。私も中国に来る前、正直「外国語習得?無理言うんじゃないよ!」なんて思っていましたし、周囲の人間も「外国語???現実を見ろよ。」なんて方が大多数を占めていましたから。しかしどうでしょう?あれから2年が経った今、私はトライアンガリンです。且つ外国で自分が大好きな柔道に関係するお仕事をしています。そう、頑張れば、自分の決めた道を他から何を言われようと放棄せず、前を向き、真摯に向き合い頑張り続ければ、夢は叶うものです。
「我的词典里没有不可能这三个字。」
「내 사전에는 불가능이 없다.」
意味は「吾輩の辞書に不可能はない。」です。
私は自分の武器である語学と柔道でこれからしばらく外国で活動したいと思っています。今不安定な東アジア情勢、でもどうでしょう?言葉、文化、国籍が違いますが、原点に返れば人と人。手と手を取り合い、協力しあって、助け合っていけるのではないでしょうか?私は柔道を通して、延辺で身に着けた中国語、朝鮮、韓国語、そして最近勉強を始めたロシア語、これらを最大限に使い、平和な世界を作っていきたいと考えております。27歳、木村吉貴。しかし、気持ちはまだまだ限界を知りません。私は夢に向けて、目標に向けて、理想に向かって、今日も全力で走り続けています。
木村吉貴(きむら よしき)
1988年10月8日生まれ、27歳
宮城県出身
http://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/jp/publicrelations/index_150630.html
2011年 東海大学体育学部武道学科 卒業
2013年 延辺大学漢語学院 入学
2014年 卒業
2015年 日中友好青島柔道館コーチ
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